仕事を知る WORKS

社内の横断的な動きで
債権の適切な
管理・回収を行う

サービサーの業務は債権を買付ける営業と、実際に債務者と返済交渉を行う、サービシングセンターといわれるコールセンター業務で成り立っています。営業は買付け以外にも、回収に関する各種のサービスを提案販売したり、実際の回収においては社内調整やグループ会社との協業でも大きな役割を果たします。

営業担当

延滞債権の情報を収集し、
買取や受託の交渉を行う

企業の持つ延滞債権の買取、または受託するのが営業の大きな役割の一つです。取扱う債権はクレジットカードやローン等、小口の債権が中心となりますが、公共料金や通信販売料金等の集金代行業務、債務者への文書の発送や各官庁への住民票取得を代行する事務代行業務の兼業承認も法務省から得ており、金融機関以外にも幅広い業界にクライアントを持っています。

営業は既存の取引先と定期的にコミュニケーションを取って情報を仕入れ、また紹介を受けるなどして交渉を行います。近年は社内に回収部門を置かず、最初から管理や回収業務で外部委託を選択する企業も増えてきました。ほかにもデジタル技術の発達により、新しい業態の会社との取引も増え、新規開拓のフィールドが広がっています。

コンサルティングを行い、
自分でサービスを生み出す醍醐味も

営業はコンサルティングとしての立場でも動き、クライアントの抱える債権について、対応策を検討していきます。提案内容がサービサーとしての業務範囲を超える場合は、グループの機能も活用し、各種ツールやシステム販売、調査や弁護士機能等のサービスを柔軟に組み合わせ、ニーズに合致するソリューションの提案まで行います。また、実際の回収スキーム構築では、グループや社内の各部署との調整役として、仕組み作りを主導していきます。

営業は債権の買取・受託からサービス構築まで、広範囲に業務を担当します。金融や会計、法律知識を深めることで、提案の幅が広がり、クライアントの信頼が高まります。社内やグループの仕組みに精通することも重要です。さまざまな業種の企業と取引があるため、幅広い業界知識を得て人脈を形成し、成長することが可能です。

債権管理回収担当

電話による債務者との話し合いで
管理や回収に務める

サービシングセンターでは、延滞債権の管理や回収のため、オペレーターが債務者と主に電話を介して交渉を行います。電話のほかにもレターやSMS等といった複数の手段を駆使しながら、債務者に支払いを促します。

債権のタイプは大きくわけて2つあり、企業から債権を譲り受けて回収する買取債権と、企業から委託を受けて回収する受託債権です。自社で柔軟に回収手法を駆使し、自動化ツールなど、新しい手法を積極的に取り入れて回収に動きます。受託債権についてはお取引先のニーズに基づき、各種サービスを活用して対応し、進捗報告等もこまめに行なっています。

時代に合わせた新しい管理や
回収方法で成果を追求

オペレーターによる架電はもちろん、現在では技術の進化によりさまざまな管理回収手法やシステムを導入し、効率化が進んでいます。ロボットを使った自動架電システムやメール、SMS機能の発達で、かつては人手が必要だった作業も、自動で一気にこなせるようになりました。その結果、オペレーターは個別対応など、必要な部分への注力が可能になっています。

オペレーターは研修や周囲のサポートで必要な知識やスキルを身につけ、債務者との話し合いを進めます。生活状況などを伺い、その人の返済能力を見極めた上で交渉していきますが、信頼関係を構築することで返済に応じてもらえる可能性が高くなります。相手をリスペクトし、対話を重ねることを大切にしながら、的確なアドバイスで延滞金を回収し、完済いただくことが最終的な目標です。